竹
ますぐなるもの地面に生え、
するどき青きもの地面に生え、
凍れる冬をつらぬきて、
そのみどり葉光る朝の空路に、
なみだたれ、
なみだをたれ、
いまはや懺悔をはれる肩の上より、
けぶれる竹の根はひろごり、
するどき青きもの地面に生え。
竹
筆直的竹破土而出
尖銳的綠竹破土而出
穿破嚴冬
在這綠葉的發著光的早晨的道路上
淚流
流淚
背負著懺悔的肩膀上
模糊的竹節蔓延
尖銳的綠竹破土而出
萩原朔太郎《吠月》,青空文庫:https://www.aozora.gr.jp/cards/000067/files/859_21656.html